3適応の形成 

Aフロイトの精神分析理論 

 悲劇『オイディプス王』 

先生・では人間はフラストレーションや, 感情のしこりや軋轢を意味するコンプレックス(complex) を抱えているんだが,なんとか社会的現実に適応しなければならないわけだ。この適応のメカニズムを解明した理論のひとつにフロイトの精神分析学(psychoanalysis) がある。花子さん聞いたこと有りましたか?

花子・父を殺して,母と結ばれたいという抑圧された潜在的衝動についてのエディプス・コンプレックスのことを聞いたことがあります。  ギリシア悲劇の代表作にソポクレスの『オイディプス王』があります。その主人公オイディプスは生まれた時アポロン神殿の占いで, 将来父を殺して, 母とむすばれるだろうというのです。そこで父であるテーバイのライオス王は息子を殺して山に捨てるよう命じるのですが, 家来が殺さずに捨てたので拾われて育てられるのです。オイディプスは実子ではないという噂を気にしてアポロン神殿に占ってもらうと, その返事はなく, 将来父を殺して, 母とむすばれるだろうというのです。そこで両親と居ては大変だと旅に出るんです  運命はそれを避けようとする行為をも利用して貫くんですね。オイディプスは三叉路で出会った父といさかいになり, 殺してしまいます。そしてテーバイを呪った魔女スフィンクスの謎々を解き, テーバイを疫病の危機から救い, ライオスの未亡人, 実はオイディプスの母イヨカステと結ばれてテーバイの王になり,子供まで作ってしまうのです。ところが十数年後テーバイに疫病がはやり, その原因を追求すると結局, 恐ろしい父殺し母子相姦の罪をそれと知らずに犯していたことが分かるのです。オイディプス王は開いていても肝心な自分自身のことを何も見ることが出来なかった自分の両目をナイフで抉って, 盲目になり, 自らを追放しました。

先生・チョット,ストップ。彼に見えるものは「オイディプスの闇」だけだよ。それは運命に気高く立ち向かう自我の自覚を意味するんだ。オイディプスは「汝自身を知れ」とうアポロンの啓示に応えて,内面の闇としての自己を,神々さえ踏み込めない聖なるものとして捉え返したんだ。続きをどうぞ。

花子・この悲劇からフロイトは, 父を殺し,母と結ばれたいという欲求は潜在的にはすべての人が持っている抑圧された衝動じゃないかと考えて, 「エディプス・コンプレックス」と名付けたのです。

先生・(パチ,パチ,パチ) いやぁ素晴らしい報告ですね。助かりましたよ。

太郎・そのスフィクスの謎々ってなんだ?

先生・その話をすると長くなるから,希望者には先生の書いた「ギリシア人の人間論」(『月刊 状況と主体』に掲載)という論文のコピーをあげるから,それで我慢して頂戴。ところでどうしてだれもがそんな恐ろしい願望を密かに抱いていると分かったんだろう。 

太郎・ひょっとして催眠術をかけて聞き出したんじゃない。 

催眠療法のヒステリー分析 

先生・催眠療法というのは,ノイローゼ(Neurosis神経症)の原因を分析するのに使うんだ。ノイローゼは欲求が阻止されたり,葛藤や不安・恐怖,強い劣等感,強い心的外傷(トラウマtrauma) が原因で起こるんだ。神経衰弱,ヒステリー,不安神経症,強迫神経症, の4つに分類される。

太郎・しょうむないことでも,すぐ頭に血が昇ってキーキー叫んでる女性のことを,よくヒステリー女って言いますね。

先生・ヒステリー(Hysterie) というのは心理的葛藤が原因で, 肉体的欠陥がないのに感覚異常, 頭痛, 失声,痙攣, 強直などが起こり, 精神面の症状としては健忘・昏迷・痴呆などを示すんだ。そして症状が急にでるのをヒステリー発作というんだ。またヒステリー性格というのは,すぐ病的な興奮を示し, 感情をコントロールできず, 激しく泣いたり, 怒ったりする性格のことなんだ。ヒステリー症状で煙草の匂いをかいだだけで失神する女性がいて, 催眠療法で原因を追求したところ, 姉の夫に横恋慕をしていたんだな。でもそれは罪深いことだからと思って, 恋しい思いを無理やり抑圧していたんだ。それで無意識に煙草の匂いがするだけで, を連想すまいとして失神してしまったんだな。 こうして精神分析をしているとヒステリー症状の原因が, いずれも性的衝動のエネルギーつまりリビドー(libido)の抑制によるものであることが分かったんだ。それで無意識(unconscious) の形成には性的衝動の抑制によって生じた心的外傷が核になっているとしたんだ。 

エディプス・コンプレックス 

太郎・それでエディプス・コンプレックスはどうなったの。女性の催眠療法からはわからないでしょう?

先生・それは馬恐怖症になった5歳のハンス坊やの催眠療法から発見したんだ。三歳頃から彼はおチンチンに興味をもちよくいじくるようになってママに,そんなにいじくるとちょん切るわよって,叱られていたんだ。その時は平気だったんだが,4歳の時に妹が生まれ,ママを独占できなくなったし,ママと一緒に寝れなくなった。ママはパパと寝ているんだ。それにおチンチンをいじるとパパにちょん切ってもらうと脅されたんだ。パパはよく馬に乗っていたので,パパと馬が同一視され,ママを奪うパパ,去勢するパパそして噛みつく馬,それらが同一視され恐怖の対象になったんだ。それは裏返せば,馬がパパと一緒に倒れればいいと思うことにもなる。                                                                                フロイトはハンス坊やの精神分析をしながら,自分自身の幼児期を思い出して自分の父との関係を精神分析すると同じ様なことが発見された,そこで父殺し,母子相姦の潜在的な衝動が,だれもが克服しなければならない普遍的なコンプレックスだと分かって,エディプス・コンプレックスと命名したんだ。

花子・幼児の時はそういう性欲が強く現れるのに,第二性徴期までは潜行しますね。それはどうしてですか?

先生・だって乳児・幼児は母親とのスキンシップを十分に受けて育つだろ。だから授乳期には口唇期といって吸う快感に性的満足を求めるんだ。次は離乳してから排便を自分でするようになると,肛門の排泄感覚に快感を覚え,自分が生産する便に執着する肛門期になる。次はファルス(おチンチン)期だ。ところでそれぞれの時期にちゃんと性的満足を得られずに,外圧などで感情のしこりが残り心的外傷(トラウマ)になって,残ってしまうと成長してから,性行動などに異常が生じたり,精神病の原因になることがあるんだ。 さて児童期になると性欲が潜行するのは,父が母を性的に独占することに対抗することができない上,去勢恐怖を与えられるので,性欲を昇華して,児童同士の遊び友達の関係に意識を転移するようになるからだ。 

エス、エゴ、スーパー・エゴ

太郎・ところでテキストなどで,エス,エゴ,スーパー・エゴなどが出ていますが,それらの意味と関連が分かりにくいんですが?

先生・エス(es) は英語のitにあたるドイツ語なんだ。ラテン語ではイド(id)だ。精神の奥底にある本能的なエネルギーの源泉のことをいうんだ。エスは放っておけば本能のままにやりたいことを何でもやろうとするんだ。これがエスは快楽原則に従うという意味だ。でも甘いものが好きだからって饅頭を食いすぎると, 太りすぎや糖尿病が心配だ。酒好きが過ぎると肝臓を酷使し,傷めてしまう。だから自我(エゴego)は現実原則の許容する範囲内にエスを抑制しなければならないんだ。

花子・エゴは一体どうして形成されるんですか?

先生・エゴは自分の基準だから, 始めからあったわけじゃないんだ。エスを抑制していく中で次第に各人のエゴが形成されていくんだ。エスを抑制するのがスーパー・エゴ(超自我) なんだ。スーパー・エゴは良心にあたると考えていいんだ。それは幼少期のしつけや罰によって心の中に組み込まれた社会規範と道徳意識なんだ。こうしてエスとスーパー・エゴが葛藤しているんだ。

太郎・エスが全く蹂躪されてしまえば,フラストレーションが溜まっておかしくなっちゃうし,かといってスーパー・エゴに従わないと家庭や社会に適応できない。トライアンドエラーを繰り返すうちに,両者を適当に調整する基準ができてくるんですね。それが自動的に制御するようになるんでしょう?

先生・そうだ。この自動制御する働きがエゴなんだ。

太郎・あの,エゴというのは魂みたいなもので,先天的に備わっているものじゃあないんですか?

花子・それでは輪廻転生説じゃないの。フロイトはそういう迷信とは係わらないで,あくまで種族の身体の生理として科学的に解明したのよ。 

B自我防衛機制 

抑圧 

先生・自我(エゴ)は自分の安定を保つために,エスとスーパー・エゴの葛藤を無意識的に調整しているんだ。そういう心の操作を自我防衛機制と呼んでいる。まず意識すると都合が悪くなる欲求を無意識のうちに押さえつけて,考えないようにする働きだ。抑圧(repression) だな。                      

太郎・太り過ぎが気になっている人が、食事がなかなか食べれなくなると言うことがあるらしいね。花子さんも経験があるでしょう。これも食欲が痩せたいという欲望によって無意識の内に抑圧されている例ですね。

花子・あら、失礼ね。私の体重は標準の範囲内よ。少し太めの方が健康的で魅力的なのよ。

先生・そうそう、太郎君は花子さんのことを魅力的だと心の底では思っているのだけれど、その気持ちが表面に出るのが怖いので、つい素敵だって言うのを抑圧して、つい、ブタだのブズだのって言ってしまうんだ。

太郎ー先生、酷いな。いつブダだとかブスだとか言いました? 

反動形成

先生・抑圧された欲求とは反対の行動や態度をとる場合があるだろ。それを反動形成や逆形成というんだ。

太郎・例えば,本当は男好きなんだけど,振られたりするの嫌だから,男なんか嫌いっていう素振りをしてしまう女ていますよね。そういうのも反動形成ですね。

花子・本当は臆病なんだけど,怖いって意識を表面化させるのが怖いから,無意識に大胆な行動を取ってみせてしまう。人見知りの強い人間嫌いの性格の人が逆に女優なったりして。

太郎・高所恐怖症の人がスカイダイビングしたりして。

先生・ただし自我防衛機制は無意識的に働く場合に言われるんだ。自覚的に欠点を直そうとする場合は含まない。 

合理化

先生・欲求が実現できなかった場合に,なんとか理屈をつけて正当化するのを合理化(rationalization)というんだ。きつねがね,熟れた甘そうなぶどうを見つけて取ろうとしたんだが, どうしても取れない, あきらめる為に負け惜しみで, 「あれはスッパイぶどうだ。」って言ったんだ。すっぱいレモンが嫌いな人がどうしても食べないといけない羽目になって「これはあまいレモンだ。」と言って食べたって例もあるね。「すっぱいぶどう」「甘いレモン」は代表例だから覚えておこう。

花子・大阪の人が,本当は東京の大学へ行きたかったのに,九州の大学へ行く場合に,四柱推命で占ったら東は鬼門だったなんていいわけしてしまうのもそうね。

太郎・弟子にサリンを撒かして人を殺さしておいて,その弟子が良心の呵責で苦しんでいるのを見て,麻原彰晃は「シヴァ神にポアされてよかったね。」とあっさり慰めたけど,あれも合理化でしょう?

先生・罪を犯したくないという欲求が実現できなかったんだが,麻原はそれを合理化して罪でないことにしているわけだ。被害者はもしもポアされなかったら,今後も罪業を重ねていたわけで,それをオウム真理教に係わることでより高い魂のレベルに行けたのだから、感謝されて当然だという考えなんだ。ただしわざと屁理屈で合理化している場合は含まない。本気で真理と思い込んでいるのなら、無意識の働きとしての「合理化」だな。 

同一視(摂取と投射) 

先生・人間は何かつながりが少しでもあると,自分とその人を同一視することがよくある。

花子・アメリカに留学していた学生が銃の犠牲になるとアメリカ人に日本人が撃たれたと受け止められますね。自分も含めて被害者と感じますものね。

太郎・野茂がトルネード投法で大リーガーをバッタ,バッタと三振にすると,別に自分とはなんの関係もないのに痛快になりますよね。

花子・よく家族の学歴や成績をしょっちゅう口に出して自慢してしまう人っていますね。自分のことは棚に上げて。自分には無いものを自分と同一視する(identify) 家族や友人などに認めて,自分はその家族であるとか,友人であるとかで,自分までそうであるかに人の長所や特権を自分に取り込もうとするの。

先生・そういう取り込みを摂取(ingestion)というんだよ。心理的に自我拡大をしているんだ。ミーハーが自分たちのアイドルに夢中になって,舞台の上でスポット・ライトを浴びて輝いているアイドルに陶酔し,一体感を感じているばあいがあるだろ。あれも同一視(identification) なんだ。アイドルは偶像という意味なんだ。つまり本物の歌手じゃない。歌手のまがい者なんだな。だから歌唱力はたいしてない。別に普通の子なんだ。でもみんなに持て囃されると舞い上がってすっかりスター気分なんだ。ミーハーにとってアイドルは,いつでも自分と取り替えられそうなもう一人の自分なんだな。そういう同一視があるからあんなに夢中に成れるんだよ。

太郎・反対に自分の欠陥を他人も持っている時,それが自分の欠点だと意識するのが惨めになるので,その人の欠陥を笑いものにしたり,非難したりします。

花子・それっていじめの構造ね。どんくさいとか,きたないとかぶりっ子とか,幼稚とか,臭うとかいろんなこと言ってね,シカトしたりいじめたりするんだけど,そういうのだれでも持ってる性格じゃない。そんなにいつもピシッと決められないし,あんまりちゃんとしてたら、それこそ憎たらしいでしょょう。だから人を非難することで自分の欠点を自分自身から隠すのよ。

先生・それは自我縮小に当たるね。自分の欠点を他人に投射(projection) して,自分の欠点じゃないように意識しようとするのだから。 

逃避 

先生・欲望が充たされないときに,直面する問題を回避することで自分が傷つくことから逃れようとする働きを逃避(escape) と呼ぶんだ。授業を受けていると息苦しくなって,パチンコに逃避してたら, 成績は下がる一方だね。

花子・『赤毛のアン』では, グリーン・ゲーブルズに来るまでのアンは, いつも空想の世界に逃避していたわ。どんなに厳しい現実に直面していても,夢の中ではいくらでも素晴らしい世界を生きることができるんだもの。太郎・うちの親父なんかさ,自分がリストラで会社で危ない状況にあるのに,地域の環境問題の市民運動で駆け回っているんだ,これも逃避の一種でしょ。

先生・アンは・空想への逃避,石川啄木は白昼夢の中で空想的に欲望を満足させていたそうだ。太郎パパの場合は・現実への逃避だ。もうひとつ重要なのがあるんだ。

花子・病気への逃避でしょう。不登校児童は,朝学校へ行きたくないものだから,本当におなかが痛くなっちゃうのよ。

先生・リストラで仕事がなくなったりすると,よく自律神経失調症になったり,胃腸障害を起こして,十二指腸潰瘍,胃潰瘍,胃ガンなどになる場合が多いね。もちろん落ち込んで躁鬱病(そううつびょう)になったりする。 

退行

 先生・弟や妹が生まれると,お母さんはつい赤ちゃんに手を取られて,上の子にあまり構ってやれなくなる。そうすると上の子は,欲求不満になってしまう。そこで上の子は赤ちゃん帰りをして,構ってもらいたいという欲求を充たそうとする,これを退行(regression) と呼んでいる。

太郎・大の大人がそれも中年男性が, 退行したがって, よだれかけをしておむつをかえてもらって喜ぶ風俗営業があるって聞いたことがありますよ。  

先生・意識的に退行しているのだから、無意識の働きとしての自我防衛機制には入れられないけれど、心情的には共通している。上司からはガミガミガミ言われ, 下かからも突き上げられて板挟みで大変なんだ。だから幼児かえりして甘えてみたい欲求が強いんだな。 

代償(補償と昇華) 

先生・ある欲求の対象を獲得できなかったら,無意識のうちに他の対象に置き換えられて,それで満足を得ようとするのを代償(compensation) というんだ。代用品の方が価値が低い場合を補償と呼び,高い場合を昇華と呼ぶんだ。

花子・子供が出来ないで淋しい主婦が猫を飼って,猫可愛がりをするのが補償ですね。恵まれない子の為にいろんな奉仕のボランティア活動をするのが昇華ですね。

太郎・恋人ではプラトニックな純愛を求められて,性的欲求を満足させられないから,風俗にでかけるか,自慰行為で我慢するのが補償で,性的エネルギーをスポーツやクラブ活動に転換して文化創造をするのが昇華です。

先生・フロイトによると文化というものはリビドーを抑圧することで,そのエネルギーをより美しい,より役に立つもの,より尊いものを創造するエネルギーに転換して,その結果生み出された成果だいうことになる。 

フロイトとユンク 

先生・フロイト(18561938) , 幼児期の異常な性体験と家族関係に還元して心の病を診断できると考えていたんだ。でもユング(1875 1961) は,主に現在の精神的葛藤に神経症の原因を求めたんだ。幼児期にトラウマがなければ現在どんなに危機的状況になっても, 重い精神病にかからないとするフロイトの考え方は,やはり納得がいかないね。 フロイトは家族関係が個体の精神形成に及ぼす影響から精神病を解き明かすんだ。だから意識も無意識もあくまで身体的な個体の意識であり,無意識なんだが,ユンクは集団的無意識いう仮説を立てる。人類共通あるいは民族共通のアーキ・タイプ(元型)と呼ばれる意識が遺伝しているというんだ。瞑想や連想法で共有しているイメージを探るんだが,老賢人とか聖者を誘惑して,誘惑できなかったらその首を要求するサロメ型の女とか,頼りになるけど,厳しく子供を躾けるので少し怖い父親の元型とか,あくまで優しく包む母性の元型とか,暗いトンネルのイメージとか,曼陀羅のイメージとかそういう元型は遺伝しているというんだな。

太郎・意識の遺伝はあり得るんですか。例えば言語能力なんか考えますと,日本人でも外国で生まれ育ちますとその国の言葉を覚えるでしょう。その国の人と同じように。言語能力は遺伝しても,言葉自体は遺伝しないでしょう。

花子・でも生まれつきは果たして白紙かしら,記憶の遺伝について動物実験で,ある程度確かめられたと思うけど。飢饉・地震・洪水・戦争などの原体験も,ある程度イメージとして遺伝しているかもしれないじゃないの。

先生・ただユンクはそういう議論を通して,瞑想の中で物質世界とは異次元の精神世界の存在を信じるようになった。そこでの共通の意識という捉え方がある。ユンクは性格分析で内向型と外向型を使ったんだが,それは後で性格論で検討しよう。 

 

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