宗教改革の思想

1『95ケ条の意見書』

鍋の底チャリンと鳴れば煉獄の父ちゃん飛び出しパラダイス行き

花子:宗教改革は「@(          )が種をまき、A(        )が刈り取った」と言われますが、@(        )も何かしたのですか?

先生:@(        )は教会の儀礼中心のあり方に批判的でした。B(              )といかに係わるかを基準に教会儀礼の簡素化を進めようとしたと言われます。しかしA(      )の宗教改革が宗教戦争にまで発展したので、ローマ教会の要請により@(        )
A(       )批判の『C(           )』を発表したのです。

太郎:A(       )14831546) はD(               )の販売に命懸けで反対し, 1517年に『E(                    )』を発表しました。それは無知で貧しい農民を騙して献金を巻き上げようとすることに対する義憤から起こしたのですか?

先生:いいえ、農民が騙されて気の毒だと言う気持ちからではないのです。D(       )は神のF(               )にまで教会が介入できると見なしていることを意味します。それは神に対するとんでもない冒涜だと感じたからです。誰が救済されるかはただ神の御心次第です。それは人間の努力で左右できるようなものではなく,予め神の中で変更できないものとしてG(      )されているというのです。D(        )を買えば地獄のG(    )が天国に変わることは決して有り得ないというのです。この神の特権への冒涜だとして
D(        )に反対したのです。

花子:G(    )説はH(           )ではないのですか?

先生:たしかにセンター試験ではH(          )で出題されているようですが、宗教改革運動が起こるきっかけのことですから、A(       )も強調していたということは覚えておいてください。なお改革派はI(                      )に対する抵抗派ということで
J(            )と呼ばれます。

問@(    )〜J(    )に当てはまる適当な語句を記述しなさい。
ローマ・カトリック教会 ルター 救済や審判 イエス・キリスト カルヴィン 
プロテスタント 予定 自由意志論 95カ条の意見書 贖宥状(免罪符) エラスムス

2信仰義認論

トーラーを叶えることの難ければ罪贖えるイエス崇めよ

太郎:予定説は@(       )的で、自由意志に基づく努力を認めないので、暗いですね。ルターはどういういきさつで予定説になったのですか。

先生:ルターは,激しい雷に打たれて神を恐れたことがきっかけで,A(      )になりました。彼はどうせ成るなら世界一の僧に成ろうと決心したのです。それでB(      )での修行など苦もなくできると思っていましたが,それがなかなか厳しいものに感じてしまったのです。そこで彼は自分のC(           )を知り,信仰のありかたを反省したのです。

花子:D(            )を積むことで救われることは出来ないということですね。

先生:そうなのです。彼はB(        )での体験を踏まえて,バイブルを真剣に学び直しました。それで旧約聖書はトーラーを守る事のE(           )を示していることが分かったのです。B(        )での生活の意義もそこにあったのです。新約聖書はイエス・キリストの十字架によって人類の罪は贖われたので,イエスをF(          )と認めることで信仰に導かれ,G(          )でH(          )に至る事を 示していると解釈したのです。

太郎:そのように信仰によってのみ救われるという考えを「I(          )」と言うのですね。

先生:その通りです。しかしこの信仰は信じたいからといって信じられるものではありません。彼は,「善い木には善い実がなり,悪い木には悪い実が成る。」という言葉の趣旨を,「悪人が善行をしても,それは神や人を欺こうとする偽善だ」と受け止めました。つまり自由意志は全くの無力なのです。彼は,イエスをキリストと認めることも,認めないことも予め神が定めていて, 少しもJ(             )によるものではないと予定説を唱えたのです。

問@(    )〜J(    )に当てはまる適当な語句を記述しなさい。
信仰義認説 キリスト 不可能性 永遠の生命 宿命論 修道院 罪人のまま 修行や善
修道僧 罪の深さ 主体的な決断

 

     3『キリスト者の自由』

定めゆえ人を愛するにはあらじ、充たされし愛自由にあふる

花子:信仰自体が全く一方的な@(            )だとしますと、キリスト者は,自分が救われるために善を行う必要がなくなり、A(     )が成り立たなくなるのではないのですか?

先生:神に救われるために、隣人愛を実践しても、B(            )ですから、本物の愛情ではありません。かえって神を欺こうとしているC(   )にあたります。自分が神を信仰し、神に愛されていると確信している人は、神の愛が溢れて隣人愛として全く自由に自分のよろこびとして善行を行ってしまうのです。これが『D(                  )』だとルターは述べています。次の二つの命題を花子さん読んでください。

花子:「キリスト者は、全てのものの上に立つE(          )であって、何人にも従属しない。キリスト者は全てのものにF(          )であって、何人にも従属する。」

太郎:自由意志の無力を説きながら、「D(              )」というのは矛盾していませんか?

花子:神から愛されて信仰を与えられているから、救われるために義務で善を行うのではなく、何の対価も求めずに自由に行えると言う意味ですから、ピコやエラスムスのいう自由とは全く違いますね。

先生:彼は,彼自身の聖書解釈から信仰義認説に到達しましたから,G(               )・H(          )が打ち出されました。「福音」は具体的には新約聖書でのイエス・キリストの言説を指します。聖書を通してイエスの言説に直接触れることで, 万人が神と内面的 に交わることができるのです。ルターは一般の信徒が聖書を読めるように,聖書の
I(          )を独力で完成させる偉業を成し遂げました。これは書き言葉としてのドイツ語の確立に大きく貢献したとされています。

太郎:J(             )の金属活字印刷の発明と結びつき、ルターの聖書は爆発的に普及したのですね。活字がとても美しくて美術的な価値も高いという話を聞いたことがあります。

先生:直接聖書で神の言葉に接すれば,教会の権威によって神と人をつないだ特権的な司祭は不要なのです。この考えをK(               )と言います。そこから職業は全て神の命じた使命であり,貴賤の差はないというL(                )が説かれたのです。

花子:ルターの改革運動はローマ教会との全面対決となり,ローマ教会によって認められていた領主権力への反抗にまで発達しました。しかしルターは領主階級の保護の下で改革を指導していましたから,M(                   )で農民たちが領主に反抗するのは,絶対に容認できないとしました。「カエサルのものはカエサルへ,神のものは神へ」という聖書の言葉を持ち出して,神に背くことだと断固として,農民戦争に敵対したのです。

問@(    )〜M(    )に当てはまる適当な語句を記述しなさい。
神の恩寵 自由な君主 グーテンベルグ 道徳 奉仕する僕 万人司祭主義 利己的動機
聖書中心主義 職業召命観 偽善 福音主義 ドイツ農民戦争 キリスト者の自由 
ドイツ語訳 

 

        4カルヴィンの活躍

       富築き天賦の仕事と証たるその営みが近代生みしか

太郎:世界史ではスイスの@(         )で宗教改革を推進したA(                 )派が重要ですね。フランスではB(        ), ネーデルランドではC(         )と呼ばれ,イギリスではD(              )と呼ばれました。

先生:ええ、その通りです。イギリスのD(               )革命、フランスのB(       )戦争など世界史に大きな足跡を残しています。A(       )は『E(              )』で,神による救済に関してはF(        )を強調しました。そこで信徒達は自分が救済されることを確信しようとして,神の召命である職業にひたすら勤勉に従事し,その成果を
G(    )で示そうとひたすら倹約しました。A(        )はH(             )の追求を認めましたので,商業資本家の多くが熱心な信徒となりました。マックス・ウェーバー『
I(                                    )』によれば彼らが資本主義のJ
(           )を大いに推進したと言われています。

問@(    )〜J(    )に当てはまる適当な語句を記述しなさい。
ユグノー 本源的蓄積 ジュネーブ 利子や利潤 予定説 キリスト教綱要 ゴイセン 
致富 ピューリタン プロテスタンティズムと資本主義の精神 カルヴィン

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