太郎:@( )を搾取するというのはどういう意味ですか。
先生:労働者はA( )としての自己と家族のB( )を賃金として保障されれば、働きますが、それだけの価値を生み出しても、まだ労働から解放されません。それでは資本家の取り分である@( )は生み出されないからです。ですから
賃金分にあたるC( )を超えてD( )を働き、剰余価値を生産しなければなりません。この剰余価値がE( )の全ての源泉になるというわけです。
@(
)〜E( )に当てはまる語句
資本家の利潤 労働力商品 剰余価値 必要労働時間 最低限度の生活費 剰余労働時間
物化・物象化(物件化)・物神崇拝
商いの品物の同士が人として関わり合うのは神秘ならずや
労働が生みし価値が自立して資本となりて我を苛む
人と物その区別にぞこだわりて価値はつかめぬマルクスの穴
太郎:先生のホームページでは@( )やA(
)についてかなり論じられているようですが。
先生:ええ、でも高校倫理では一部の教科書にしか出ていません。関心のある人だけ次の説明を読んでください。授業ではほとんど触れません。
マルクスは労働力が商品化され,物として売買される人間のB( )を批判的に捉えています。そして人と人の関係が物と物の関係に置き換えられ,物と物が人間に代わって社会関係を取り結ぶ@( )を商品の価値形態や貨幣形態あるいは資本の諸形態を論じながら問題にしています。このよう
に資本が人間から自立して自らの論理で発展し,人間を包摂し,支配することも@( )として批判されます。この現象は経済に限らず,政治,法,社会,文化の諸現象にも制度や機構や価値観が硬直化し,C( )して人間に対して不当に呪縛的に支配する形で見られます。
また物が人間の社会関係を背負って,人間的な価値や権威を発揮する場合に,マルクスはこれをA( )だと批判しました。商品は人間の労働の価値を本質的な属性としているので,人々に物神崇拝されているというわけです。つまりマルクスは服という商品は服という事物としては,使用価値でしかないのだけれども,商品とみなされる限りで,人間労働の価値をD( )ので社会的価値として認知され,取り引きされるというわけです。そこには人間でないものを人間とみなすE( )があるというわけで、資本主義社会の文明が発達すればするほど未開
人の宗教であるA( )に陥っていると言う批判なのです。
マルクス主義は社会主義世界体制の崩壊によって,かなり衰退していますが,現代ヒューマニズムとして「物化・物象化・物神性」論は重要な影響力を保っています。
@(
)〜E( )に当てはまる語句
物化・商品化 フェティシズム(物神崇拝) 倒錯
自立的展開 物象化 身に受け取る
後期期末テスト出題範囲
ベーコンとデカルト 範囲は2ノヴム・オルガヌム から全て
大陸合理論とイギリス経験論 ロックについてだけ出題、スピノザ・ライプニッツ・バークリー・ヒュームは出ない。
社会契約の思想 すべて出題
フランス啓蒙思想は出ない
ドイツ観念論 カント・ヘーゲル(ヘーゲルの始めに載せたフィヒテ・シェリングは出ない)
イギリス功利主義 すべて出題
実証主義と進化論 出ない
社会主義 マルクス関係(ただし 物化・物象化・物神崇拝は出ない)のみ出題
実存主義 実存主義の定義と分類 キルケゴールとニーチェ(ハイデガー・ヤスパース・サルトルの内容は出ない)
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