日本人の信仰
花子:日本人の信仰は自然物を神とする信仰が多いのでしょう。
先生:ええ、最も古い信仰形態と言われる@(
)も見られます。A( )など自然物を神にして供物を捧げ願い事をし、叶わないとその神を攻撃するのです。
太郎:狐や狸や狼などを動物を祭っている神社がありますね、B(
)とか。
先生:未開社会では部族ごとに祖先を特定の動物と同一視して部族の守護神にする
C( )がさかんだったようです。アイヌでは熊をD(
)として祭り、熊送りのお祭りであるE( )が行われてきました。人は死後はその動物に戻り。祭りでその動物を食べて、霊を異界にもどすのです。
花子:神になりやすい対象としてはまずF(
)の対象が上げられますね。たとえば富士山や巨樹や白鹿など。
太郎:大切なものも神として崇拝されます。たとえば太陽です。G(
)として神々の中心におかれています。作物を生む土地はH( )として祀られています。
花子:逆に恐ろしいものも神ですね。災いをもたらす嵐の神スサノオや疫病神(やくびょうがみ)なども禍神(まがつがみ)として信仰されます。
先生:さまざまな現象の原因を神として捉え、祈りや供え物を捧げて、福の神を招き
禍神を避けようとするわけです。現在では科学的合理的に対処するので、信仰は薄れています。でも現代でも精神的な不安は大きいし、病気や事故や経済的な不安、死の不安があります。有限性を自覚する限り宗教はなくなりません。
上の文章の@( )からH( )にあてはまる適語を下の語群から選んで記述しなさい。
産土神(うぶすながみ) イオマンテ 有限性を自覚
驚き・感動
物神崇拝 天照大神 蛇や石 カムイ トーテム信仰 稲荷神社
アニミズムと異界信仰
太郎:日本ではすべての自然物に霊が宿っているとする@(
)が強いのでしょう。
花子:自然物を神とする物神信仰と@(
)には違いはないのですか。
先生:@(
)は物質的なものと精神的なものがあって、精神的ものである霊が物にとりついているとする信仰なのです。元々は、日本人は霊を物と対極的には捉えていません。むしろ物の中の滅びない部分が霊ですね。ですから霊をA(
)と呼ぶのです。肉体は滅んでも霊は滅ばないので、B( )などの動物になったり、
C( )などの自然現象になったりするのです。
太郎:ということは自然は人間の霊であり、命が循環しているということですね。ところで死んだらD(
)に行くといいますが、どこにあるのですか。
花子:E
( )の国は地中にあるのでしょう。
先生:そうですね。いろいろ想像しているわけです。天で面対象になっていて、天の向こう側にD(
)がこの世とそっくりな姿であべこべにあるという信仰が有力だったようです。そこには自分の祖先が待っていて、誕生します。D(
)で死ぬとまたこの世の同じ家族に誕生するというようにE( )していると捉えていたようです。
上の文章の@( )からE( )にあてはまる適語を下の語群から選んで記述しなさい。
あの世 アニミズム 雲・霧・風 往還(おうかん)
鳥・蝶・魚 物や玉 黄泉(よみ)
暮らしと信仰
花子:日々の暮らしに関わる物、たとえば家、台所、トイレなどや茶碗や箸や針でも大切にされ、使い終わると@(
)ことがありますね。
先生:暮らしを見直し、食料や道具類に感謝するということです。そうすることで生きていることがとても大切で意味のあるものに思えるでしょう。それがA(
)です。
太郎:日本ではB(
)がさかんですが、同じ家族に生まれるとすると、祖先を大切にすることと子供を大事に育てるということは一つのことなのですね。
花子:正月はC( )を迎える大切な月ですね。D(
)を立ててE( )にします。そしてF(
)を飾って禍神を入れない呪いにするのです。季節の変わり目をG( )として祀るなどH(
)がいろいろありますね。
太郎:人生の節目もI(
)をして神や祖先に立ち会ってもらう人がいますね。人生の節目に行う儀礼を花子さん英語で何と言いますか。
花子:日本語なら分かるわ、J(
)でしょう。
太郎:K(
)です。まず誕生ですね。お七夜、命名式があって、だいたい一月めに地元の産土神(うぶすながみ)に参詣します。これが最初のI(
)ですね。
先生:初節句や七五三などもありますね。大人の仲間入りを祝うL(
)も大切です。昔はM( )と言いました。髪を結って烏帽子をつけ、正式の名前をつけてもらったのです。
花子:結婚式もN(
)でしますね。神や社会に夫婦として認知される儀式ですから。
太郎:キリスト教の教会でクリスチャンでもないのに結婚式を挙げる人がいますが、本当に誓っていることにならないでしょう。
先生:神社で挙げる場合も同じことで本当に信仰しているのでなければ、誓っているとはいえません。
花子:結婚式はキリスト教会、O(
)は仏教というのが多いですね。
太郎:大部分の日本人はお寺のP(
)になっているので、O( )とQ(
)の法要は仏教が行うしきたりになっていることが多いですね。
先生:葬送儀礼としては亡くなった夜の通夜、葬儀、初七日、四十九日あり、Q(
)には、一周忌、翌々年の三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌まであります。三十三回忌で死霊階梯から祖霊階梯に入るのです。
上の文章の@( )からQ( )にあてはまる適語を下の語群から選んで記述しなさい。
注連縄 年中行事
供養される 葬式
節句 神前 イニシエーション 宗教の原点 宮参り 檀家 依代(よりしろ) 年忌 成人式 門松 元服 通過儀礼 年神 祖霊信仰
@ |
|
A |
|
B |
|
C |
|
D |
|
E |
|
F |
|
G |
|
H |
|
I |
|
J |
|
K |
|
L |
|
M |
|
N |
|
O |
|
P |
|
Q |
|
子:日本の固有の神道は@(
)というのですか。
先生:神道には@(
)とA( )があります。@(
)は教義などなくて、神についての伝承やいわれに基づいて、社をつくって神を祀っているものです。
太郎:
B( )をあげて加護を祈るのでしょう。
花子:天皇と@(
)とは戦前は特別の関係だったのでしょう。
先生:天皇を日本神話の主神C(
)の御子だということにしていたのです。それで神社の神々を天皇の臣下としての位を授けて国家が統制していたのです。天皇が祀ることで神になるということもあります。天皇のために戦死した戦没者を天皇が祀って護国の神にしたのがD(
)です。
太郎:天皇は敗戦で「E(
)」をされて、神社への国家統制をやめたのですね。
先生:神である天皇の命令は絶対だったので、それが侵略戦争を可能にしたのです。現在では天皇はあくまで人間であり、@(
)とも関係がないことになっています。
花子: A( )というのは教団として活動し、教義をもつ神道ということですか。
先生:そうです。幕末に生まれたF(
)や金光教などの神道系の新宗教のことです。
太郎:江戸時代までは、神道と仏教を一緒に信仰していたのでしょう。
先生: G(
)といいます。仏教を導入してから、神々も仏教を信仰したり、神が仏の現われだとか、仏が神の現われだとかいって、一緒に信仰されてきたのです。それが明治時代にH(
)になって、神仏が分離させられたのです。
上の文章の@( )からH( )にあてはまる適語を下の語群から選んで記述しなさい。
天照大神
教派神道 人間宣言
神社神道 天理教
神仏習合 祝詞(のりと)
靖国神社 国家神道
三大世界宗教
太郎:花子さん、三大世界宗教といえば何ですか?
花子:
@( )・A(
)・ヒンズー教かな?
太郎:ブー、ヒンズー教はインド神道みたいな民族宗教なので、人口は7億5千万人でB(
)より多いけれど、世界宗教には入りません。だから19億人の@(
)・11億人のA(
)・3億5千万人のB(
)が正解です。
先生:
B( )は東アジアに集中しています。生きとし生けるものつまり衆生の救済を重んじるC(
)は中国・韓国・日本に多く、出家修行を重んじるD(
)はスリランカ・タイ・ラオス・ベトナム・カンボジア・ミャンマーなどです。
太郎:チベットのE(
)というのもB( )に入るのですか?
先生: E( )はチベットの密教です。日本では空海の起こした真言密教がありますが、そのチベット版のようなもので、モンゴルにも布教されています。
上の文章の@( )からH( )にあてはまる適語を下の語群から選んで記述しなさい。
大乗仏教 イスラム教 ラマ教 仏教 キリスト教 小乗仏教(上座部仏教)
仏教1
太郎:仏教の開祖は誰でしょう?
花子: @( )でしょう。
太郎:ブー、@( )というのは目覚めた人という意味の普通名詞です。
花子:じゃあ、お釈迦様です。
太郎:それは出身部族の名前で通称です。開祖は釈迦族の王子だった
A(
)で紀元前5世紀頃教えを説いのです。
先生:王子だったころ、B(
)の体験をしたそうだ。まず東門から出て老人に出会ってを知り、次に南門から出て病人に出会って病苦を知りました。そして西門を出て死人にでくわし死苦を知ったのです。どれも人間にとって誰もが避けられない苦しみでした。そして北門から出たときに出家僧に出会い、自分もこの苦しみの世界から
D(
)してE( )に行く修行をしたいと願うようになったのです。
太郎:そして出家したゴータマは苦行と快楽の両極端を退けて、瞑想によってD(
)するF( )を選んだのですね。
花子:悟って@( )になり、G(
)を説きますね。無我って難しいですね。
先生:苦しみの原因は、欲しがることつまり渇愛にあり、その原因はH(
)にあるという。何故H( )から離れられないかというと、それは不滅の自我などないというG(
)を知らないからというのです。G
( )を知れば欲望に囚われなくなって心安らかなE(
)の境地に到達でき、苦しみの世界からD( )できます。
上の文章の@( )からH( )にあてはまる適語を下の語群から選んで記述しなさい。
四門出遊
老苦
無我の真理 解脱 仏陀 涅槃 我執 中道 ゴータマ・シッダッタ
仏教2
輪廻(サンサーラ)
花子:この苦しみの世界では魂は不滅で、いろんな境涯に生まれ変わって、永遠に涅槃に解脱できないのでしょう。
太郎:そのことを@( )というのですね。でも仏教では不滅の自我などないのだという立場ですから、@(
)は否定していますよね。
先生:ええ、魂が不滅だという思想はバラモン教の思想ですね。でも大乗仏教では、
A( )を使って説明することが多いのです。つまり無我の真理を悟っていないと、魂は不滅だということになり、永久に苦しみの世界を@(
)するということになるという批判ですね。
花子:六道というのはこの人間界の他に地獄、B(
)以外にも何かあるということですか。
太郎: B( )というのは涅槃のことですね。涅槃は苦しみのない世界だから六道にはいりませんね。
先生:一番いいのがC(
)で神々の境涯です。楽しみ溢れているのです。でも
A( )では神々にも寿命があります。数万年で死ななければならないので、その恐ろしさは他の境涯よりも激しいということです。その次にいいのが人間の境涯です。人間は命はかなく、D(
)を逃れることができません。その次はE(
)で、いつも何かに対して怒っています。戦い続けなければならない境涯ですね。その次はF(
)で理性によって欲望をコントロールできない動物の境涯です。その次が
G(
)、いつも飢えています。今食べたところでもすぐに飢餓を感じるのです。そして最悪がH( )ですね。常に責め苛まれている境涯です。
花子:仏教では無我の真理を悟ればこういう苦しみの世界から解脱して涅槃にいけるという説明をしているのですね。
上の文章の@( )からH( )にあてはまる適語を下の語群から選んで記述しなさい。
餓鬼の境涯
罪や穢れ 地獄の境涯
極楽 畜生の境涯 輪廻(サンサーラ)
天の境涯 六道輪廻説 修羅の境涯
仏教3
縁起と慈悲
花子:無我の真理をさとるには、@(
)の思想を理解すればいいといわれますね。
先生:ものごとはすべて繫がり合って成り立っています。そのものだけとればなにもない「A(
)」です。親がいるから子がいて、子がいるから親ですね。原因と結果もそうですね。すべての事象は互いに依存しあって存在していることを@(
)というのです。ですから我というのは汝がいるからこそ我なのです。
太郎:ということから、B(
)、見るものと見られるものの区別を忘れて、無我の境地になって相手のことを自分のことのように感じることができるので、無量の
C(
)の心が湧いて来るのですね。極端に言えば、飢えた虎にわが身を食わせる
D(
)です。
花子:あの、仏教で禁じられていることは何ですか。
先生:まず「E(
)」です。殺人だけでなく、もろもろの生きとし生けるものを殺していけないということです。そこから肉食禁止ということになっているのです。それから「F(
)」−盗んではいけないということです。そして
「G( )」は、無責任なことをいってはならないという意味です。後は飲酒禁止の「H(
)」、乱れた性的関係を禁止する不邪淫戒がありました。
上の文章の@( )からH( )にあてはまる適語を下の語群から選んで記述しなさい。
不飲酒戒
空 不殺生戒
縁起 不妄語戒 我と汝
不偸盗戒 慈悲
捨身飼虎
一神教
太郎:ユダヤ教とキリスト教とイスラム教の共通点は何ですか?花子さん。
花子:神は一つしか存在しないという@(
)でしょう。
太郎:ピンポン。ではそれぞれの神の名前は?
花子:ユダヤ教はA(
)、キリスト教はイエス・キリスト、イスラム教はB(
)です。
太郎:ブー、イエス・キリストは神ではなくて、神の子です。
花子:え?イエスは神だって聞いてますよ。
先生:イエスはキリスト教会の教義では父なる神A(
)が人間の姿で現れたものだから、子なる神だとされています。
太郎:それならA(
)とイエスで神は二つあるから@(
)じゃないでしょう。
先生:キリスト教の神はC(
)といって父なる神A( )と子なる神イエスとD(
)は、三つの異なる姿をとるけれど一体なんだということで、
@(
)のつもりなのです。もちろんユダヤ教徒やイスラム教徒は@(
)に背いているとキリスト教を非難しています。ところでA( )とイスラム教の
B(
)はどういう関係ですか?
花子:お互いに神は一つしかないというのだから、相手はにせもので抹殺しなければならないとおもっているのでしょう。
先生:それは全く違います。実は同じ神なのです。ヘブライ人(ユダヤ人)には
A(
)、イスラム教徒にはB(
)の名前というだけの違いなのです。
太郎:同じ神を崇拝しているのだったら、仲良くすればいいのにね。
花子:E(
)がコスモス(宇宙、世界)を創造したのですか。
先生:ええ神はF(
)とされています。そういうように捉えています。ですからその神は作られた自然とは絶対的に区別されます。それで色や形や質量や匂いなどの感性で捉えられないといわれます。だから「見えざる神」とか「G(
)」とか呼ばれ、地上ではなく、天に住むとされているのです。
太郎:なるほどだからH(
)というのですね。すると敬虔な信徒は死ぬと天に昇ってH(
)に入れるのですね。
先生:それは違います。今まで天に昇った人は『聖書』ではエリヤとイエスしかいないということです。地上がH(
)と同じように神の国になったとき、地上の神の国をH(
)というのです。その国に入るのは、歴史が終末を迎えて、死者も復活し、審判が行われて義とされた人々だけです。
上の文章の@( )からH( )にあてはまる適語を下の語群から選んで記述しなさい。
超越神
ヤハウェ 唯一絶対神
アッラー 天国
聖霊なる神 三位一体神
一神教 創造主
ユダヤ教
太郎:キリスト教は@(
)から分かれたのですね。@(
)はユダヤ民族の民族宗教だということですね。どうしてユダヤ民族の神がコスモスを作る唯一神なのですか。
先生:ユダヤ民族の祖先がヘブライ人だったのですが、ヤハウェの神がヘブライ人の先祖であったA(
)に約束したのです。A(
)の子孫に地上の支配権を与えると。
花子:ヘブライ人やユダヤ人は自分たちを神から選ばれた選民だと思っているのですね。でもどうして選ばれたのですか。
先生:それはA(
)が百歳になってやっと授かった跡取り息子を神の命令ならと進んで生贄にしようとしたからです。つまり神の選民テストに合格したのです。
太郎:ただし神が与えるB(
)に従えばということですね。つまり神は契約神なのでしょう。その代表的なB(
)がC( )の『D(
)』でしょう。
先生:次の四つが特徴的なので必ず覚えてください。「ヤハウェ以外を神としてはならない、E(
)を崇拝してはならない、F( )を唱えるな、G(
)を聖とせよ」
花子:守れば栄光、破ればゲヘナ(地獄)ですね。
先生: C( )に導かれて出エジプトに成功した後、ヘブライ人(ユダヤ人)は、同じ信仰で団結して強くなり、H(
)を築きました。I(
)に神殿を築いたのです。でも次第に律法に従わなくなったので衰退しました。その結果、分裂し、異民族の支配下で長く苦しんだのです。
太郎:紀元後1世紀にJ(
)に対して独立戦争を挑み、敗れて世界中に離散したのでしょう。でも迫害されながらも信仰を保ってきました。それがナチスドイツによって数百万人も毒殺されます。第二次大戦後パレスチナにK(
)を建国、追い出されたアラブ人との戦争が続いているのですね。
上の文章の@( )からK( )にあてはまる適語を下の語群から選んで記述しなさい。
モーセ 聖都エルサレム
偶像 アブラハム ユダヤ教
古代ヘブライ王国
律法(トーラー)
神の名 イスラエル 古代ローマ帝国 十戒 偶像
安息日
キリスト教1
太郎:西暦はイエスの誕生した年を元年にしたものだけれど、後で正確には
@(
)に生まれてA.D.30年に亡くなったということになったそうですね。
花子:本当にA(
)が神の聖霊をうけて生まれたのですか?
先生:それは父ヨセフの子でないとダビデ王の子孫でなくなくなるので、B(
)だといえなくなりますから、イエスの死後の作り話です。
太郎:イエスが宗教家になったきっかけは何ですか?
先生:
C( )という人がいまして、もうすぐ「D(
)」が到来して、地上がD(
)つまり天国になると叫びました。それまでに罪を洗い清めておかないと、天国に入れてもらえないと警告したのです。それでイエスも洗礼を受けたのです。その時イエスはもう34歳か35歳になっていました。それから荒野で修行をして宗教家になり、故郷のガリラヤ湖周辺を中心に布教したのです。
花子:その時に有名な「山上の垂訓」の「幸いの説教」などをしたのですね。
先生:「(心の)
E( )は幸いである。天国はあなたがたのものである。」という言葉は絶望していた民衆に大きな救いでした。というのはユダヤ教では律法を守らないと救われないわけですが、貧しい民衆は字も読めないし、厳格な律法を守るゆとりもありません。
太郎:どうして神はE(
)の味方なのですか?
先生: E(
)は今の世で耐え難い苦しみを味わっているのに、来世でも地獄の苦しみが待ち構えているのでは、神は残酷な世界を作ったことになってしまいますね。それより富める人は今の世で、E(
)の苦しみを知りながら、平気で裕福な暮らしをしてきたのですから、来世では地獄の苦しみを味わうべきだということですね。
花子:「F(
)」という「二つの愛」に生きればすべての律法は成し遂げたことになるのでしょう。
先生:G(
)に目覚めることが大切です。G( )があふれて「二つの愛」になって現れます。我々は愛に生きている限り、神はもとにいるのですから、D(
)は我々の中にあるのです。この世界がH(
)になって審判のあと実現するD( )は幻かもしれませんが、今愛に生きることによって我々の中にあるD(
)は幻ではありません。
上の文章の@( )からH( )にあてはまる適語を下の語群から選んで記述しなさい。
神の国
貧しい者 神の愛(アガペー)
メシア(救世主) B.C.6年
神への愛と隣人への愛 バプテスマ(洗礼を授ける人)のヨハネ
処女マリア 終末
キリスト教2
花子:キリスト教と言えば、シンボルになっている@(
)と三日目のA( )ですね。
太郎:イエスは何も罪を犯していないのに、人類の罪をあがなうために@(
)につかれたとされていますね。
先生:キリスト教の立場ではそうですね。ユダヤ教の最高法院で裁かれたのです。イエスがB(
)だと言ったので唯一神信仰からは神を冒涜したことになりますし、メシアであることを証明できなかったので、C(
)として告発されたのです。当然安息日に治療をおこなったなど律法に背いたことも問題でしょうし、D(
)でもイエスに悪霊がついているという疑いをかけられていたわけです。イエスもエルサレム神殿に乗り込んだからには、捕まえられて処刑されるのは織り込み済みです。
花子:処刑されることと三日目のA(
)を予告していたそうですね。死からのA( )復活を示すことで、イエスがB(
)であることを証明したのですか?
先生:キリスト教会ではイエスの@(
)が我々の罪をなかったことにしてくれたことを信じれば、救われるのだとしています。つまりイエスをE(
) (メシアのギリシア語)と認めるだけで救われるのだということです。
太郎:本当にイエスはA( )したのですか?とても信じられません。
先生:本当にA( )したかどうかは別にして、弟子たちがイエスのA(
)を体験したことは本当でしょう。そしてイエスから聖霊を授かったと信じたのです。それで弾圧にあっても死をそれず布教したのです。「F(
)、迫害する者のために祈れ」という非暴力主義でローマ帝国への布教に成功し、世界宗教になったのです。
太郎:聖霊をキリスト教徒は宿しているということですが、どのようにして宿すのですか?
先生:信仰すれば聖霊が宿ると思っているキリスト教徒が多いですが
、正式にはG( ) (ミサ)でイエスの肉であるH(
)を食べ、イエスの血である赤ワインを飲むことで聖霊が宿り、イエスと一体になって永遠の命につながるとされています。
上の文章の@( )からH( )にあてはまる適語を下の語群から選んで記述しなさい。
敵を愛し 復活 パン
神の子 悪霊追放 キリスト 十字架 偽メシア 聖餐式