3科学技術の発達と生命
花子:1997年イギリスで生まれたクローン羊の名前知ってる?
太郎:「@( )」だろう。残念ながら短命だったそうだね。
花子:それはそれまでのクローン技術と大きく違っていたことと関係あるらしいのよ。
太郎:ええ、クローン羊は@( )が最初じゃないのですか。
先生:太郎君、クローンじゃなく普通に子供をつくる細胞を何細胞というのかな。
太郎:はい、A( )です。雄はB( )で、雌はC( )です。両者が合体したのをD( )と呼ぶのですね。
花子:クローン細胞を作る、それまでの方法は、C( )から核を抜いておいて、B( )の核をそこに移植します。そこになんらかの刺激を与えると、E( )となって分裂を始め仔になって誕生するわけですね。@( )はB( )を使用しないで、皮膚などの普通のF( )の核を核抜きのC( )に移植したのです。
太郎:それじゃあ雄なしで大量のG( )が生産できるということですか。それがどうして短命と関係するの?
花子:C( )は既に老化しているでしょう。その核を使用したので短命だったのではないかということなの、それに免疫不全も心配なのだそうよ。まだ実験段階ね。
先生:2004年日本でもH( )が誕生しています。ところでクローンとはどういう意味ですか?
太郎:一つの個体からの複製で生まれた生物です。つまりG( )によって作り出された生物です。ところでI( )もつくれるのでしょう。
先生:ええ、技術的には可能でしょう、でもまだ完成された技術ではありませんし、知能や運動能力などで優れた人のI( )であふれるようになるのも、倫理的に問題があります。それで日本では2000年にJ( )を制定しまして、クローン技術の人への応用を禁止しています。
上の文章の(
@
)〜(
J
)に当てはまる適語を下の語群から選んで、解答欄に記述しなさい。
【語群】精子 ドリー ヒトクローン技術規制法 体細胞 クローン牛 卵細胞クローン人間 コピー動物 受精卵 同一の遺伝子
生殖細胞
ES細胞について
太郎:@( )
(embryonic stem cell)とは何ですか?
花子:A( )のことでしょう。どんな組織にでもなれるので,別名B( )とも呼ばれていますね。
先生:そうです。受精卵の分裂が始まって、百ぐらいになるまでは、まだどの細胞もどんな組織を構成するか決まっていません。この何にでもなりうる状態の細胞を@( )と呼んでいます。
太郎:受精卵の@( )だけでなく、C( )にも@( )があるのですね。@( )は組織を形成する前のままで大量につくりだせるのですか?
先生:ええ、そうです。胚細胞に細工をすれば、@( )のまま培養液の中で分裂を続けます。こうして得られた@( )の集まりに特定の組織形成を促す細胞を入れると、皮膚や骨などの組織がつくられます。
花子:C( )の@( )を使って組織を作り出しますと、老朽化した組織は新しい組織とどんどん取り替えられるのでしょう。
太郎:受精卵の@( )からもできるのでしょう。
先生:臓器が老朽化した場合、本人のC( )からできた@( )を使って臓器を再生させて患部と取り替えても、体はD( )を起こさないのです。
上の文章の@( )からD( )にあてはまる適語を下の語群から選んで記述しなさい。
【語群】クローン胚 胚性幹細胞 拒絶反応 万能細胞 ES細胞
医療技術の発達と生命倫理(バイオエシックス)
太郎:先生、「@( )」というのはどういう意味ですか?
先生:人間はどういきるべきかという道理です。
花子:それなら「A( )」とは、命に関わる問題で、どこまで医療技術を利用してもいいのか、また医療技術の利用を拒否してもいいのかなどを人の生き方として捉えることにあたりますね。
太郎:B(
)、C(
)、D(
)などの生殖技術は、元々さずかりものとされてきた人の誕生を人為的に選択することですから、それは許されないことだと考える人も多いようですね。自然のバランスを崩すおそれもありますし。でも遺伝子技術はE(
)にも有効なのでいちがいに否定できませんね。
花子:アメリカでは皮膚・骨・血管・心臓弁などがF( )され産業になってきているということらしいですね。最近では年間G(
)がばらばらにされて売られているということらしいですよ。
先生:H(
)は遺体だけでなく、東南アジアでは生きている人の内臓まで売買されているようです。もちろんH(
)は大問題ですが、それ以前に心臓や肝臓を移植するI (
)も、他人の臓器で生きることは@(
)として問題だという意見の人もいます。
上の文章の@( )からI( )にあてはまる適語を下の語群から選んで記述しなさい。
2万の遺体
生命倫理 体外受精
難病対策 商品化 人工授精 人体売買
代理出産 臓器移植 倫理
臓器移植の問題
太郎:1997年10月に@( )法が制定されました。そこで@( )に限ってですが、「A( )は人の死」と認められることになりましたね。
先生:本人が生前にB(
)や遺言書などの書面でA( )での臓器提供の意思表示をし、家族が反対しなければ、A( )判定を行って、臓器移植が可能になったのです。
花子:でも、日本国内ではA( )での臓器提供の意思表示をする人は少ないでしょう。
太郎:まだA( )による移植の例は2005年現在でC(
)例にすぎないので、
@( )法改正の動きがあります。D( )がなくても、
E( )だけでよいとする案ですが、反対も強くて実現していません。
花子:ところで一般的な死の定義や、F(
)状態とA( )の違いはなんですか。
先生:一般的な死の定義は、G
( )の停止、H( )の停止、そして対光反射の喪失・I(
)の散大です。
太郎:
F( )状態は脳幹の機能が一部残存していて、まれに回復する可能性があり、多くは自力で呼吸しているけれど、意識がない状態ですね。
先生:
A( )状態とは、J(
)、H( )の消失、I(
)が固定で4mm以上開いている、K(
)の消失、そして平坦脳波です。そして6時間後二度目の判定を行った上で臓器移植を行うのです。
花子:でも心臓は動いていますし、体も温かいのに死んだことにするのは不自然ですね。
太郎:生きているとすれば殺人になってしまいます。それでは納得されません。
先生:助かる見込みがないのなら、意識がなくなった時点で精神的な死と認め、臓器を提供するのは尊いことです。精神と肉体を分けて考える欧米ではA( )による移植が認められやすいのですが、日本では分けて考えられないので受け入れられていないのです。
花子:それに陰で臓器売買が起こったり、L(
)を尽くさなくなる危険もありますね。
太郎:元気な人の内臓を移植するM(
)というのもありますね。生体肝移植などは千例以上もあるそうです。
花子:英語でN(
)とはどういう意味ですか。
先生:直訳すると「知らされた同意」と言う意味です。患者にきちんと情報を与えた上での納得と同意に上で医療を進めることです。
上の文章の@( )からK( )にあてはまる適語を下の語群から選んで記述しなさい。
家族同意 informed concent 瞳孔
救命治療
臓器移植
自発呼吸 生体臓器移植 脳幹反射 本人の意思表示
脳死 深昏睡 心拍動 40
臓器提供意思表示カード 植物
@ |
|
A |
|
B |
|
C |
|
D |
|
E |
|
F |
|
G |
|
H |
|
I |
|
J |
|
K |
|
L |
|
M |
|
N |
|
バイオテクノロジー(生物工学)
太郎:生物に関連する技術の総称を@(
)というのでしょう。
先生:ええ、特に遺伝子操作をともなえば、A(
)と呼ばれます。
花子:
醸造、発酵、B(
)やC( )、農作物の品種改良などに応用されています。
太郎:遺伝子情報のことをD(
)というのでしょう。人の設計図であるヒトゲノムはE(
)の塩基対のF( )を核内に持っています。2003年に解読が完了されということですね。問題点としては個人のG(
)の侵害、生命操作、
H( )に結びつくことが危惧されていますね。
先生:生命操作の例としてはI(
)があげられます。受精卵を診断して、性別や遺伝病の有無を調べ、出産するかどうか決めるので差別につながる心配があります。
太郎:J(
)で新品種を生み出していますね。日持ちの良いトマトや高収量の穀物や害虫に強い作物や農薬に強い作物や毒入りトウモロコシなどです。収穫は増えても、それを人間が食べても大丈夫なのか心配ですね。
先生:ですからJ(
)作物がどうかを表示する義務があります。
厚生省は1996年にK(
)など4作物7品目(現在7作物74品目)を認可しています。
上の文章の@( )からK( )にあてはまる適語を下の語群から選んで記述しなさい。
大豆・菜種・ジャガイモ・トウモロコシ 着床前診断 バイオテクノロジー ゲノム プライバシー 遺伝子組み換え 遺伝子工学 DNA 約60億 人間改造 創薬 再生医学